ログインすると、以下の機能が利用できます(要慶應ID)。
- 検索条件に所属情報(学部、学科・専攻、学年等)がセットされる(新入生は入学後に利用可能)
- お気に入り(ブックマーク)
- シラバス詳細の表示
マクロ経済学中級Ⅰa
| サブタイトル | マクロ経済学中級 |
|---|---|
| 担当者名 | 前多 康男 |
| 単位 | 2 |
| 年度・学期 | 2024 春 |
| 曜日時限 | 月3 |
| キャンパス | 三田 |
| 授業実施形態 | オンライン授業(主としてオンデマンド形式) |
| 登録番号 | 52141 |
| 設置学部・研究科 | 経済学部 |
| 設置学科・専攻 | 経済学科 タイプA・B |
| 学年 | 3, 4 |
| 分野 | 専門教育科目選択必修基本科目 A(経済理論) |
| 評語タイプ | ログインすると表示されます(要慶應ID)。 |
| 科目概要 | 本講義ではマクロ経済学の諸課題についてのデータ分析とそれを理解するための理論的枠組みを解説する。Iaでは長期のマクロ経済学トピックスをIbでは短期のマクロ経済学トピックスを扱う。 |
| K-Number | FEC-EC-34102-231-07 |
| 科目設置 | 学部・研究科 | FEC | 経済学部 |
|---|---|---|---|
| 学科・専攻 | EC | 経済学科 | |
| 科目主番号 | レベル | 3 | 3年次配当レベル |
| 大分類 | 4 | 専門教育 基本科目 | |
| 小分類 | 10 | 講義 - 経済理論 | |
| 科目種別 | 2 | 選択必修科目 | |
| 科目補足 | 授業区分 | 2 | 講義 |
| 授業実施形態 | 3 | オンライン授業(主としてオンデマンド形式) | |
| 授業言語 | 1 | 日本語 | |
| 学問分野 | 07 | 経済学、経営学およびその関連分野 | |
授業科目の内容・目的・方法・到達目標
マクロ経済学中級は,日吉の必修科目であるマクロ経済学初級に続くマクロ経済学のコア科目である.経済学部におけるマクロ経済学の教育は,マクロ経済学初級とマクロ経済学中級の両方を履修して完結されるので,マクロ経済学中級は必修科目ではないが,全ての学生が履修するべき科目であると考えている.三田における専門の授業には,各分野ごとに,国際経済学,金融論,労働経済学,環境経済学,国際金融論,経済開発論などの様々な講義が設けられているが,それらの科目のマクロ経済的な部分の基礎となるのが,マクロ経済学中級である.
春学期開講のマクロ経済学中級Iaと秋学期開講のマクロ経済学中級Ibはそれぞれ独立して履修可能ではあるが,できれば続けて両方を履修することにより,学習効果が上がると考える.
本講義では,まず日吉で学んだ初級レベルの講義の復習から始める.この部分は,マクロ経済学の基礎の部分を完全に理解することが重要であることから,幾分丁寧に行う.公認会計士試験,不動産鑑定士試験,公務員試験,中小企業診断士などの試験の対策,就職時の面接の対策としても有効であるが,それよりも大学を卒業し社会に出た後に必要となる経済の現状を分析する力が身に付くことになる.この後者の目的がより重要であり,経済に関する分析能力は一生に渡って役に立つであろう.事業提案,企画提案などを作成するときに,マクロ経済に対する現状分析と予測無しには,説得力のあるものとはならないであろう.
新聞やニュースを見ても,GDP,インフレ率,失業率,経済成長率,株価指数,債券価格などのマクロ経済変数に関する話題は毎日のように登場する.また,金融政策,財政政策に関する正しい知識を身に付けることが今後社会で活躍するために必須になっている.新聞の経済欄を読んで,その全てが理解できるようになることは当然として,自分なりの政策提言を発信することが可能になることが本講義の目的である.
マクロ経済学の本質は時点間の資源配分である.その異時点間の資源配分を分析するツールとして動学モデルが存在する. 各経済主体は現在の行動を決定するときに,現在の経済状況のみを問題にするのではなく,将来の経済状況に関してもいろいろと考えるはずである.日吉におけるマクロ経済学で学んだケインズ経済学は,過去から将来まで続く経済の時間軸の中で,現在時点だけを取り出して分析したもので,経済主体の将来に関する期待などは考慮されていなかった.けれども,将来の期待などを取り入れて分析することが可能な厳密な動学モデルはその数学的な構造が難解で,従来では経済学の大学院で教える内容であった.この講義は,日吉で学ぶマクロ経済学と大学院で学ぶマクロ経済学の橋渡しをする意味がある.
動学モデルとは,モデルの時間軸が無限の彼方まで続いているモデルのことであり,モデルの定式化として大きく分けて2種類ある.1つは各個人が無限大まで生きると考えるモデルであり,文字通り無限まで生きる個人のモデル(long-lived agent model)と呼ばれる.このモデルにおける経済主体の最適化問題は,各期の消費から得られる効用を割り引いて足し合わせたたものを予算制約のもとで,最大化することになる.この最適化問題は,財の数が無限であり,その無限の財について最適な消費を求める必要があり,学部のレベルを超えた高度な数学を使用することになる.
もう1つは各個人の寿命は有限であるが,現在生きている個人が全員死んでしまう前に新しい個人が生まれることによって,経済全体として無限まで続いていく形の動学モデルである.各期に新しい個人が生まれてくるが,同じ期に生まれた個人が1つの世代を構成する.それぞれの世代に属する個人はやがてすべて死んでしまうが,次々に新しい世代が構成されることによってモデル全体の時限は無限になる.各期に注目すると,様々な世代が存在することになり,それらの世代が折り重なってモデルが構成されている.この特徴を捉えて,この種類の動学モデルを,世代重複モデル(overlapping generations model)と呼ぶ.
世代重複モデルにおいては,各個人の寿命は有限であるので,各個人の最適化問題は有限時限の問題におさまり,数学的な知識もミクロ経済学の初級の内容を理解していることのみが前提になる.各個人の最適化問題を解くことで導出される需要関数から,最終的に動学方程式を導き,動学モデルの特性を考察することになる.この講義では,この世代重複モデルに焦点を当てて動学モデルの解説を行っていくことになる.この方式をとることにより,初級のミクロ経済学と上級のマクロ経済学をうまく橋渡しすることが可能になり,教育的効果が大きいと考えている.
春学期開講のマクロ経済学中級Iaと秋学期開講のマクロ経済学中級Ibはそれぞれ独立して履修可能ではあるが,できれば続けて両方を履修することにより,学習効果が上がると考える.
本講義では,まず日吉で学んだ初級レベルの講義の復習から始める.この部分は,マクロ経済学の基礎の部分を完全に理解することが重要であることから,幾分丁寧に行う.公認会計士試験,不動産鑑定士試験,公務員試験,中小企業診断士などの試験の対策,就職時の面接の対策としても有効であるが,それよりも大学を卒業し社会に出た後に必要となる経済の現状を分析する力が身に付くことになる.この後者の目的がより重要であり,経済に関する分析能力は一生に渡って役に立つであろう.事業提案,企画提案などを作成するときに,マクロ経済に対する現状分析と予測無しには,説得力のあるものとはならないであろう.
新聞やニュースを見ても,GDP,インフレ率,失業率,経済成長率,株価指数,債券価格などのマクロ経済変数に関する話題は毎日のように登場する.また,金融政策,財政政策に関する正しい知識を身に付けることが今後社会で活躍するために必須になっている.新聞の経済欄を読んで,その全てが理解できるようになることは当然として,自分なりの政策提言を発信することが可能になることが本講義の目的である.
マクロ経済学の本質は時点間の資源配分である.その異時点間の資源配分を分析するツールとして動学モデルが存在する. 各経済主体は現在の行動を決定するときに,現在の経済状況のみを問題にするのではなく,将来の経済状況に関してもいろいろと考えるはずである.日吉におけるマクロ経済学で学んだケインズ経済学は,過去から将来まで続く経済の時間軸の中で,現在時点だけを取り出して分析したもので,経済主体の将来に関する期待などは考慮されていなかった.けれども,将来の期待などを取り入れて分析することが可能な厳密な動学モデルはその数学的な構造が難解で,従来では経済学の大学院で教える内容であった.この講義は,日吉で学ぶマクロ経済学と大学院で学ぶマクロ経済学の橋渡しをする意味がある.
動学モデルとは,モデルの時間軸が無限の彼方まで続いているモデルのことであり,モデルの定式化として大きく分けて2種類ある.1つは各個人が無限大まで生きると考えるモデルであり,文字通り無限まで生きる個人のモデル(long-lived agent model)と呼ばれる.このモデルにおける経済主体の最適化問題は,各期の消費から得られる効用を割り引いて足し合わせたたものを予算制約のもとで,最大化することになる.この最適化問題は,財の数が無限であり,その無限の財について最適な消費を求める必要があり,学部のレベルを超えた高度な数学を使用することになる.
もう1つは各個人の寿命は有限であるが,現在生きている個人が全員死んでしまう前に新しい個人が生まれることによって,経済全体として無限まで続いていく形の動学モデルである.各期に新しい個人が生まれてくるが,同じ期に生まれた個人が1つの世代を構成する.それぞれの世代に属する個人はやがてすべて死んでしまうが,次々に新しい世代が構成されることによってモデル全体の時限は無限になる.各期に注目すると,様々な世代が存在することになり,それらの世代が折り重なってモデルが構成されている.この特徴を捉えて,この種類の動学モデルを,世代重複モデル(overlapping generations model)と呼ぶ.
世代重複モデルにおいては,各個人の寿命は有限であるので,各個人の最適化問題は有限時限の問題におさまり,数学的な知識もミクロ経済学の初級の内容を理解していることのみが前提になる.各個人の最適化問題を解くことで導出される需要関数から,最終的に動学方程式を導き,動学モデルの特性を考察することになる.この講義では,この世代重複モデルに焦点を当てて動学モデルの解説を行っていくことになる.この方式をとることにより,初級のミクロ経済学と上級のマクロ経済学をうまく橋渡しすることが可能になり,教育的効果が大きいと考えている.
準備学修(予習・復習等)
ログインすると表示されます(要慶應ID)。
授業の計画
ログインすると表示されます(要慶應ID)。
成績評価方法
ログインすると表示されます(要慶應ID)。
テキスト(教科書)
「マクロ経済学(第2版)」,前多康男著,(2021),銀河書籍,ISBN:978-4-86645-182-4.
参考書
CANVASを参照.
担当教員から履修者へのコメント
ログインすると表示されます(要慶應ID)。
質問・相談
ログインすると表示されます(要慶應ID)。