慶應義塾大学 シラバス・時間割

研究会B(2)

担当者名福島 康仁
単位2
年度・学期2025 春
曜日時限火4
キャンパス湘南藤沢
授業実施形態対面授業(主として対面授業)
登録番号48166
設置学部・研究科総合政策・環境情報学部
学年1, 2, 3, 4
分野研究プロジェクト科目研究会
評語タイプログインすると表示されます(要慶應ID)。
前提科目・推奨C1087 国際関係論/INTERNATIONAL RELATIONS
C1176 政策立案論(実践)/PRACTICING ANALYTICAL FRAMEWORK FOR POLICY DESIGN
X1129 宇宙安全保障/SPACE SECURITY
開講場所SFC
履修条件ログインすると表示されます(要慶應ID)。
履修者制限の有無
選抜エントリーが必要な科目は、SOL-Aでエントリーしてください。
※CNSアカウントを所持している、総合政策学部、環境情報学部、政策・メディア研究科、看護医療学部、及び、健康マネジメント研究科以外の学生はシステムでエントリーできません。
K-Supportニュースに掲載の案内を確認してください。
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選抜方法ログインすると表示されます(要慶應ID)。
履修者制限詳細ログインすると表示されます(要慶應ID)。
受け入れ予定人数ログインすると表示されます(要慶應ID)。
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科目概要研究会の履修を通じて「卒業プロジェクト」に向けて、教員と学生が共に考えながら、多様な課題に取り組んでいく。SFC では「問題が与えられ、正解を教わる」のではなく「何が問題かを考え、解決方法を創出する」ことができる、「未来の先導者」を育成、輩出することを目指している。それを実践するための「研究会」は単なるゼミのような勉強グループではなく、企業との共同研究や官公庁からの委託研究など、先端的な研究活動が数多く行われている。それらに参加して実社会の問題に取り組むことによって高度な専門性を身につけ、自らの「未来創造の成果」として、また、自らが未来へ前進するときの「自分自身のプロポーザル」として、卒業プロジェクトを作成する。
K-Number FPE-CO-05003-211-86
科目設置学部・研究科FPE総合政策・環境情報学部
学科・専攻CO
科目主番号レベル0学部共通
大分類5研究プロジェクト科目
小分類00研究会
科目種別3選択科目
科目補足授業区分2講義
授業実施形態1対面授業(主として対面授業)
授業言語1日本語
学問分野86総合・複合領域(社会科学系)

講義概要

宇宙政策の研究会です。履修者の皆さんは自らが設定したテーマについて個人研究を行い、その成果を口頭で発表するとともに論文にまとめます。

授業科目の内容・目的・方法・到達目標

宇宙開発利用は、米ソを中心とした大国・先進国の政府によって始められました。しかし、「宇宙の民主化」に伴って、宇宙開発利用の担い手は中小国・発展途上国の政府、さらには企業をはじめとする非国家主体にまで広がっています。宇宙開発利用の用途も拡大しており、日々の経済・社会活動においても不可欠なものになっています。すでにGPSは生活に浸透していますし、衛星通信も個々人がスマートフォンで直接利用する時代が到来しつつあります。宇宙開発利用が行われるエリアも拡大しています。米中を中心として、月とその周辺の宇宙空間を持続的な活動空間に変えていくことが目指されています。

こうした中、様々な政策課題が生じています。宇宙活動の世界的な活発化により、地球周辺の宇宙空間が混雑するようになっています。そのため運用中の人工衛星が他の人工衛星や宇宙ゴミと衝突するリスクが増大しており、宇宙活動の長期的な持続可能性が危ぶまれています。同時に、太陽光を反射した人工衛星の「光害」で天体観測に支障が出たり、大気圏に再突入する宇宙ゴミによってオゾン層に悪影響が生じたりするといった問題も指摘されています。

宇宙利用の敷居が下がったことは、宇宙の軍事利用を行うことが容易になったことも意味しています。宇宙の軍事利用の広がりは、付随して敵の宇宙利用を妨害する行為の一般化を招く恐れもあります。ロシア・ウクライナ戦争ではウクライナが商業サービスを用いることで宇宙を幅広く作戦に利用しています。これに対してロシアはウクライナ軍の宇宙利用を妨げようと試みており、商業宇宙システムも攻撃対象になっています。

月とその周辺を持続的な活動空間に変えていく取り組みも、宇宙ガバナンス上の問題を提起しています。月での活動を継続的に行っていくためには月資源の活用が不可欠ですが、宇宙資源開発について国際的なルールが存在しません。秩序が乏しい状況で月の開発競争が行われれば、対立の火種になると懸念されています。

本研究会では、こうした宇宙開発利用をめぐる政策課題について理解し、その解決方法を議論します。研究会の中心は個人研究です。履修者の皆さんは、それぞれテーマを定めて個人研究を行います。その成果を口頭で発表するとともに論文にまとめます。その手助けとなるように、研究の進め方に関するガイダンスや文献の輪読、個別の研究指導を行います。あわせて、実務家にゲスト講演を行ってもらうことで、宇宙政策をより身近に感じてもらえるようにします。

研究会テーマ

宇宙政策

研究会・来期の研究プロジェクトテーマ予定

今学期と同様

能動的学修形式説明

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準備学修(予習・復習等)

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授業の計画

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成績評価方法

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テキスト(教科書)

必要に応じて履修者に連絡します。

参考書

- 青木節子『中国が宇宙を支配する日ー宇宙安保の現代史ー』(新潮社、2021年)
- 青木節子『日本の宇宙戦略』(慶應義塾大学出版会、2006年)
- 小塚荘一郎 、佐藤雅彦編著『宇宙ビジネスのための宇宙法入門』第3版(有斐閣、2024年)
- 鈴木一人『宇宙開発と国際政治』(岩波書店、2011年)
- 福島康仁『宇宙と安全保障ー軍事利用の潮流とガバナンスの模索ー』(千倉書房、2020年)
- Bleddyn E. Bowen, Original Sin: Power, Technology and War in Outer Space, Oxford University Press, 2022.
- James Clay Moltz, The Politics of Space Security: Strategic Restraint and the Pursuit of National Interests, Third Edition, Stanford University Press, 2019.

担当教員から履修者へのコメント

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