慶應義塾大学 シラバス・時間割

研究会A

担当者名宮垣 元
単位4
年度・学期2025 春
曜日時限火4,5
キャンパス湘南藤沢
授業実施形態対面授業(主として対面授業)
登録番号45368
設置学部・研究科総合政策・環境情報学部
学年1, 2, 3, 4
分野研究プロジェクト科目研究会
評語タイプログインすると表示されます(要慶應ID)。
前提科目・必須特になし
前提科目・推奨「NPOの設立と経営」
関連科目「質的調査法」「ネットワーク社会論」「地域協働とフィールドワーク」
その他推奨知識社会に対する強い興味関心、自ら行動し解き明かそうとする主体性、他者へのリスペクトがあれば、前提知識はとくにありません。
開講場所SFC;その他
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履修者制限の有無
選抜エントリーが必要な科目は、SOL-Aでエントリーしてください。
※CNSアカウントを所持している、総合政策学部、環境情報学部、政策・メディア研究科、看護医療学部、及び、健康マネジメント研究科以外の学生はシステムでエントリーできません。
K-Supportニュースに掲載の案内を確認してください。
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選抜方法ログインすると表示されます(要慶應ID)。
履修者制限詳細ログインすると表示されます(要慶應ID)。
受け入れ予定人数ログインすると表示されます(要慶應ID)。
課題提出タイプログインすると表示されます(要慶應ID)。
学生が利用する予定機材/ソフト等研究会内の情報共有ツールとしてslackを使用しています。
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科目概要研究会の履修を通じて「卒業プロジェクト」に向けて、教員と学生が共に考えながら、多様な課題に取り組んでいく。SFC では「問題が与えられ、正解を教わる」のではなく「何が問題かを考え、解決方法を創出する」ことができる、「未来の先導者」を育成、輩出することを目指している。それを実践するための「研究会」は単なるゼミのような勉強グループではなく、企業との共同研究や官公庁からの委託研究など、先端的な研究活動が数多く行われている。それらに参加して実社会の問題に取り組むことによって高度な専門性を身につけ、自らの「未来創造の成果」として、また、自らが未来へ前進するときの「自分自身のプロポーザル」として、卒業プロジェクトを作成する。
K-Number FPE-CO-05003-211-08
科目設置学部・研究科FPE総合政策・環境情報学部
学科・専攻CO
科目主番号レベル0学部共通
大分類5研究プロジェクト科目
小分類00研究会
科目種別3選択科目
科目補足授業区分2講義
授業実施形態1対面授業(主として対面授業)
授業言語1日本語
学問分野08社会学およびその関連分野

講義概要

市民活動やボランティア、NPO/NGO、ソーシャルビジネス、社会起業家をはじめとする「ソーシャルセクター」は、この30年ほどで台頭してきた新しいセクターです。この間、日本のNPOを取り巻く状況は大きく変わり、実践も多様になってきています。まちづくりや地域活性化・居場所づくり、医療福祉や教育などのヒューマンサービス、災害救援、社会価値を生む新しい事業創造まで、各領域で大きな影響力を持つようになってきました。社会起業家やソーシャルビジネスが生まれたのも、企業のCSRや社会性の高い消費に関心が高まったのも、セクターを超えたダイナミックな協働も、この間の出来事と言っていいでしょう。これらに共通するのは、公共性の高い活動や社会的正義を実現しようとする活動を、ネットワークやコミュニティの原理を活かしながら行うという点にあり、様々な社会課題の解決に際し、その重要性はますます高まっています。

この研究会では、医療・福祉や教育、子育て、相談などの諸活動に、まちづくりなどを加えた「ヒューマンサービス」分野を主な関心対象とし、NPO/NGOやソーシャルビジネス、企業のCSRや行政との協働などの「ソーシャルセクター」が果たす役割、可能性、課題や方法論について理論と実証の双方からアプローチします。

具体的には、全員が「グループワーク」と「個人研究」を平行して行います。前者では、各学期の全体テーマのもと、テーマやケースに基づきグループで取り組みます。後者の個人研究では、それぞれ関心のある研究テーマをみずから企画・実践し、最終的に卒業研究としてまとめることを目指します。個人研究では、何らかのオリジナルの調査・実践を伴うものを必須としています。また、社会学の基礎概念もゼミ全体で学んで行きます。

 個人研究の多様性も特徴で、過去の卒プロでは以下のようなテーマがありました。
-「「協働」概念の再定義 : ” 神奈川のサードセクター ”構築にむけて」
-「フィリピンにおける減災意識向上イベントの実施と検証: ザンバレス州オロンガポ市の事例」
-「ボランティアがある社会: 若者の語りを考察する」
-「シニアはなぜ「働く」のか: シニアボランティア活動が示す地域社会で生きていくということ」
-「シェアリングエコノミーの社会的価値: 貨幣とコミュニケーションの視点から」
-「プロボノを通じた持続的市民活動の実現」
-「地域のセーフティネットとしての子ども食堂: 子供の貧困解決の一端を担う地域の役割」
-「シングルマザー向けシェアハウスの提案」
-「日本における教育の変遷と未来: アクティブラーニングの可能性」
-「チームプレーが社会的孤立者にもたらすもの: 『ビッグイシュー』のサッカープログラムを事例として」
-「地震災害時における地域コミュニティの被害抑制の効果の検証」
-「戦略的投資としての社会貢献: 産学連携による社会貢献は戦略的投資となり得るか」
-「アフリカの貧困とセクター間の協働可能性: 真の社会的包摂に向け、我々が貧困問題を考える理由」
この他、NPOの評価、文化活動とまちづくり、子どもの貧困、地域での外国語教育、地域の居場所や学び、社会的包摂、環境とデザイン、郊外都市研究などに取り組んでいる学生もいます。

授業科目の内容・目的・方法・到達目標

市民活動やボランティア、NPO/NGO、ソーシャルビジネス、社会起業家をはじめとする「ソーシャルセクター」は、この30年ほどで台頭してきた新しいセクターです。この間、日本のNPOを取り巻く状況は大きく変わり、実践も多様になってきています。まちづくりや地域活性化・居場所づくり、医療福祉や教育などのヒューマンサービス、災害救援、社会価値を生む新しい事業創造まで、各領域で大きな影響力を持つようになってきました。社会起業家やソーシャルビジネスが生まれたのも、企業のCSRや社会性の高い消費に関心が高まったのも、セクターを超えたダイナミックな協働も、この間の出来事と言っていいでしょう。これらに共通するのは、公共性の高い活動や社会的正義を実現しようとする活動を、ネットワークやコミュニティの原理を活かしながら行うという点にあり、様々な社会課題の解決に際し、その重要性はますます高まっています。

この研究会では、医療・福祉や教育、子育て、相談などの諸活動に、まちづくりなどを加えた「ヒューマンサービス」分野を主な関心対象とし、NPO/NGOやソーシャルビジネス、企業のCSRや行政との協働などの「ソーシャルセクター」が果たす役割、可能性、課題や方法論について理論と実証の双方からアプローチします。

研究会テーマ

ソーシャルセクターとヒューマンサービスの社会学

研究会・来期の研究プロジェクトテーマ予定

ソーシャルセクターとヒューマンサービスの社会学(仮)

能動的学修形式説明

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準備学修(予習・復習等)

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授業の計画

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成績評価方法

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テキスト(教科書)

参考図書のいずれかを輪読図書とする予定です。

参考書

宮垣元, 2024『NPOとは何か』, 中公新書.
宮垣 元編著, 2020『入門ソーシャルセクター:新しいNPO・NGOのデザイン』, ミネルヴァ書房.
秋山美紀・宮垣 元共編著, 2022『ヒューマンサービスとコミュニティ:支え合う社会の構想』, 勁草書房.
琴坂将広・宮垣元編著, 2023『社会イノベーションの方法と実践』, 慶應義塾大学出版会.
その他、進捗にあわせ適宜指定します。

担当教員から履修者へのコメント

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