慶應義塾大学 シラバス・時間割

研究会A

担当者名清水 たくみ
単位4
年度・学期2025 春
曜日時限火4,5
キャンパス湘南藤沢
授業実施形態対面授業(主として対面授業)
登録番号42938
設置学部・研究科総合政策・環境情報学部
学年1, 2, 3, 4
分野研究プロジェクト科目研究会
評語タイプログインすると表示されます(要慶應ID)。
関連科目リーダーシップ論/LEADERSHIP
組織戦略(組織設計と変革)/ORGANIZATIONAL STRATEGY(MACRO)
研究開発と組織/ORGANIZATIONS FOR RESEARCH AND DEVELOPMENT
ITビジネスと経営組織の革新/MANAGEMENT INNOVATION IN IT BUSINESS
授業URLログインすると表示されます(要慶應ID)。
開講場所SFC
履修条件ログインすると表示されます(要慶應ID)。
履修者制限の有無
選抜エントリーが必要な科目は、SOL-Aでエントリーしてください。
※CNSアカウントを所持している、総合政策学部、環境情報学部、政策・メディア研究科、看護医療学部、及び、健康マネジメント研究科以外の学生はシステムでエントリーできません。
K-Supportニュースに掲載の案内を確認してください。
ログインすると表示されます(要慶應ID)。
選抜方法ログインすると表示されます(要慶應ID)。
履修者制限詳細ログインすると表示されます(要慶應ID)。
受け入れ予定人数ログインすると表示されます(要慶應ID)。
課題提出タイプログインすると表示されます(要慶應ID)。
連絡先メールアドレスログインすると表示されます(要慶應ID)。
科目概要研究会の履修を通じて「卒業プロジェクト」に向けて、教員と学生が共に考えながら、多様な課題に取り組んでいく。SFC では「問題が与えられ、正解を教わる」のではなく「何が問題かを考え、解決方法を創出する」ことができる、「未来の先導者」を育成、輩出することを目指している。それを実践するための「研究会」は単なるゼミのような勉強グループではなく、企業との共同研究や官公庁からの委託研究など、先端的な研究活動が数多く行われている。それらに参加して実社会の問題に取り組むことによって高度な専門性を身につけ、自らの「未来創造の成果」として、また、自らが未来へ前進するときの「自分自身のプロポーザル」として、卒業プロジェクトを作成する。
K-Number FPE-CO-05003-211-89
科目設置学部・研究科FPE総合政策・環境情報学部
学科・専攻CO
科目主番号レベル0学部共通
大分類5研究プロジェクト科目
小分類00研究会
科目種別3選択科目
科目補足授業区分2講義
授業実施形態1対面授業(主として対面授業)
授業言語1日本語
学問分野89学修スキル

講義概要

ミッション:「未来の組織を探究する」

学校、会社、部活・サークルなど、現代に生きる私たちは日々様々な「組織」に所属しながら暮らしています。形や目的は違えど「組織」という概念は、私たち全員にとって極めて身近かつ重要なテーマです。組織論は、営利・非営利などの枠を超えて、人々がどのように社会の中で協働し、共通目的を達成するのかを探求する学問です。

その中でも、清水たくみ研究会が大切にしているのは「未来の組織」を探求することです。インターネット、デジタル・プラットフォーム、データ・アナリティクス、AI・アルゴリズム等に象徴されるテクノロジーの進化は、現代の組織や経営に大きな影響をもたらし続けています。さらには技術の変化だけでなく、多様性/包摂/公正性/持続可能性/環境/ガバナンスなどの論点をはじめとした社会の側の変化も、組織のあり方に変革を迫っています。私たちは、テクノロジーと社会、この2つの変化が「組織/コラボレーション/イノベーション/働き方にどのような可能性をもたらすか」について、最先端の学術知および実践知に基づきながら探究していきます。共進化する組織・テクノロジー・社会を理解し、自ら未来の組織のかたちを探究し/作り上げていくことを目指します。

2025年度の研究プロジェクト群はまだ未定ですが、過去年度プロジェクトを発展させた研究や、所属メンバー発案による研究など、研究会のミッション/目指すところを反映した新プロジェクトを立ち上げていく予定です。自身の興味関心分野を研究会に持ち込んで、自身で新たなプロジェクトを立ち上げるという意欲を持ったメンバーも歓迎します(詳細は担当教員と相談)。以下に、参考までに過去年度のプロジェクト例を抜粋します。

【過去年度研究プロジェクト例】
・デジタル未来都市創造プロジェクト(自治体との共同研究)
・XRデバイスを活用した新規事業立案(企業との共同研究)
・バーチャルチーム、分散型自律組織(DAO)、ハイブリッドワークなどの新しい組織形態
・言葉と組織、ナラティブとリーダーシップの関係性
・スタートアップにおける企業成長とエンジェル投資家との関係性、CEOの時間の使い方
・人的資本経営の実践
・自治体組織におけるエンゲージメントサーベイの活用(自治体との共同研究)
・働きがいと働きやすさ:ハイパフォーマーが生まれ定着する組織環境
・Diversity, Equity & Inclusionの観点からの組織やキャリア

これらテーマは世界中の企業・実務家および研究者が現在進行系で模索しており、まだ誰も正解を手に入れていません。「未来からの留学生」であるSFC生が取り組むに足る、本質的かつ未来志向の組織マネジメント課題を、皆さんと一緒に探究していきたいと思います。

【研究プロジェクトの進め方】
上記のような研究を展開するために、研究会では多面的なアプローチを実施します。研究を進める上では、丹念なインタビューやフィールドワーク等の調査に基づく定性研究(case study)アプローチや、サーベイ調査や実験をもとにした定量研究アプローチなど、研究会メンバー/チームの志向に合わせて用いていきます。また、プロジェクトによっては、企業・自治体・外部の研究者等と連携もしていきます。複数のプロジェクトチームがそれぞれのテーマを探求することで、「実践的な課題解決」と「知のフロンティアを開拓する研究活動」の両輪を回していきます。進行中の研究プロジェクトの詳細に関しては、研究会説明会等でご確認ください。

【最後に:清水たくみ研究会はまだまだ未完成です!】
本研究会は2021年4月スタートでまだ新しい研究会であるため、皆さんが研究会の歴史を作り上げていくことになります。新しい研究会の立ち上げという野心的な試みに共感してくれるメンバーと一緒に、最高の研究会を作っていきたいと思います。

授業科目の内容・目的・方法・到達目標

上記研究会テーマの探究を通して、研究会メンバーの「未来社会を力強く生き抜くための多面的な知的能力」を鍛えるとともに、「在学中はもちろん、卒業後も集い高め合えるようなコミュニティ形成」を目指します。

【研究会活動を通して磨ける力とその機会】
(1) 未来を探究・構想・先導する力
「未来の組織の探究」という人類のフロンティア課題について研究
(2) 論理的思考力、読解力、分析力、発信力
日々文献やデータとの格闘・仲間との議論・成果物のアウトプット
(3) リアルな問題発見・解決力および実践力
単なる座学ではなく現実の社会課題に関わるプロジェクト(パートナー企業・自治体等との協業含む)を遂行

これらを鍛えることで、自ら未来のキャリアを主体的に切り拓けるようになることを目指します。そして何より大切なこととして、志を共有し知的な影響を与え合い続けられる仲間とのコミュニティを一緒に作っていきたいと思います。組織やマネジメントに関わる研究会であるため、卒業後にメンバーがそれぞれのキャリアを歩んだ後も、ここで得たつながりや学びが必ず生きてつながっていくことになります。この研究会を拠点として、卒業後も集い高めあえるコミュニティを目指していきたいと思います。

研究会テーマ

未来の組織を探究する

研究会・来期の研究プロジェクトテーマ予定

未来の組織を探究する

能動的学修形式説明

ログインすると表示されます(要慶應ID)。

準備学修(予習・復習等)

ログインすると表示されます(要慶應ID)。

授業の計画

ログインすると表示されます(要慶應ID)。

成績評価方法

ログインすると表示されます(要慶應ID)。

テキスト(教科書)

毎学期、4冊前後の経営学/組織論関連文献を指定します。詳細は初回研究会にて説明

参考書

過去に輪読した書籍をリストアップしています(輪読とは、指定された書籍をメンバー全員が読んできて、担当者ファシリテーションのもと書籍内容について議論して内容理解を深める活動)。これら過去文献は前提知識とはしませんし、履修希望者が事前に読んでいる必要もありません。あくまで参考情報ですが、この研究会を通してどういうインプットを得られるかを知る一端にはなると思います。来学期以降も継続的に、色んな文献を研究会全体で輪読していく予定です。

2024年度輪読文献
- イアンシティ、ラカーニ (2023)『AIファースト・カンパニー――アルゴリズムとネットワークが経済を支配する新時代の経営戦略』英治出版.
- クキエほか(2023)『意思決定の質を高める「フレーミング」の力――3つの認知モデルで新しい現実を作り出す』英治出版.
- クリステンセン (2001)『イノベーションのジレンマ 増補改訂版: 技術革新が巨大企業を滅ぼすとき』翔泳社.
- ハメル、ザニーニ (2023)『ヒューマノクラシー――「人」が中心の組織をつくる』英治出版.
- ミンツバーグ (2024) 『ミンツバーグの組織論 7つの類型と力学、そしてその先へ』ダイヤモンド社.
- 千田 (2023) 『GitLabに学ぶ 世界最先端のリモート組織のつくりかた』翔泳社.
- チェスブロウ (2004) 『OPEN INNOVATION―ハーバード流イノベーション戦略のすべて』産能大出版部.
- 小野 (2024) 『人的資本の論理:人間行動の経済学的アプローチ』日経経済新聞出版.

2023年度輪読文献
- グラットン (2022)『リデザイン・ワーク 新しい働き方』東洋経済新報社.
- アリソン、ゼリコウ (2016)『決定の本質 キューバ・ミサイル危機の分析 第2版 I/II』日経BP.
- アーサー (2011)『テクノロジーとイノベーション―― 進化/生成の理論』みすず書房.
- バラバシ (2019)『ザ・フォーミュラ 科学が解き明かした「成功の普遍的法則」』光文社.
- シュムペーター (1977)『経済発展の理論』岩波書店.
- ドーア (2018) 『Measure What Matters: 伝説のベンチャー投資家がGoogleに教えた成功手法OKR』日経BPM.
- コッター (2022) 『CHANGE 組織はなぜ変われないのか』ダイヤモンド社.
- アマーマン、グロイスバーグ (2023) 『ガラスの天井を破る戦略人事――なぜジェンダー・ギャップは根強いのか、克服のための3つの視点』英治出版.

担当教員から履修者へのコメント

ログインすると表示されます(要慶應ID)。