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創造実践学研究法
担当者名 | 井庭 崇 |
---|---|
単位 | 2 |
年度・学期 | 2025 春 |
曜日時限 | 金1 |
キャンパス | 湘南藤沢 |
授業実施形態 | 対面授業(主として対面授業) |
登録番号 | 40935 |
設置学部・研究科 | 前期博士課程(修士課程) 政策・メディア研究科 |
設置学科・専攻 | 政策・メディア専攻 |
学年 | 1, 2 |
分野 | 修士課程科目プログラム科目 |
評語タイプ | ログインすると表示されます(要慶應ID)。 |
関連科目 | B6093 パターンランゲージ/PATTERN LANGUAGE B6119 創造システム理論/CREATIVE SYSTEMS THEORY |
開講場所 | SFC |
履修者制限の有無 選抜エントリーが必要な科目は、SOL-Aでエントリーしてください。 ※CNSアカウントを所持している、総合政策学部、環境情報学部、政策・メディア研究科、看護医療学部、及び、健康マネジメント研究科以外の学生はシステムでエントリーできません。 K-Supportニュースに掲載の案内を確認してください。 | ログインすると表示されます(要慶應ID)。 |
連絡先メールアドレス | ログインすると表示されます(要慶應ID)。 |
科目概要 | 各プログラムに関連する専門科目を学び、課題解決のアプローチ方法を示す。専門的な知識を深め、プログラムの成果を支援する科目である。 |
K-Number | GMG-MG-67103-211-88 |
科目設置 | 学部・研究科 | GMG | 政策・メディア研究科 |
---|---|---|---|
学科・専攻 | MG | 政策・メディア専攻 | |
科目主番号 | レベル | 6 | 修士課程配当レベル |
大分類 | 7 | 修士課程設置 | |
小分類 | 10 | プログラム科目 | |
科目種別 | 3 | 選択科目 | |
科目補足 | 授業区分 | 2 | 講義 |
授業実施形態 | 1 | 対面授業(主として対面授業) | |
授業言語 | 1 | 日本語 | |
学問分野 | 88 | 総合・複合領域(学際) |
講義概要
本講義では、よい設計やよい実践の本質を捉えてパターン・ランゲージの形式で記述する質的研究を行うための知的思考法および学術的研究法について学びます。
授業科目の内容・目的・方法・到達目標
本講義では、よい設計やよい実践の本質を捉えてパターン・ランゲージの形式で記述する質的研究を行うための知的思考法および学術的研究法について学びます。
パターン・ランゲージは、もともとは建築デザインの分野で考案され、ソフトウェア開発の分野に応用され広まった「創造」支援の方法ですが、現在では、教育や組織活動、日常的実践、生き方など、「実践」の研究の方法としても用いられているものです。それらの研究は、大きな分類で言うならば、「質的研究」に位置付けられるものではあるが、従来の質的研究とは大きく異なる面(現象学の本質学的側面)を持っており、質的研究の方法論をそのまま適用することはできません。そのため、研究成果をまとめ学術的に発表する際には、自分たちの研究方法に対して自覚的になり、きちんと論を組み立て、示す必要があります。本講義では、その具体的方法についてともに探究し、最終的には自分の研究で実践できるようになることを目指します。
注意が必要なのは、科目名や授業各回のタイトルを見ると一般的な研究法を扱うように見えるかもしれませんが、実際には本講義はパターン・ランゲージを作成する研究に特化した内容のものだということです。読む文献や論文は、すべてパターン・ランゲージに関するものになり、注目したり議論したりするポイントもその観点でのものになります。パターン・ランゲージによる研究をしない学生の履修を妨げるものではありませんが、あくまでも、そのように極めて特化した内容の授業であることをよく理解した上で履修するようにしてください。
この講義では、授業外でたくさん文献を読んで、たくさん考えて、たくさん書くことが求められます。まず、初回までに指定されたパターン・ランゲージの専門書を購入して読んできてもらいます。毎週、授業の当日中に「ふりかえり」を書き、提出してもらうほか、事前課題と事後課題が出ます。また、これらに加えて、指定された論文(パターン・ランゲージを用いた研究のジャーナル論文、学会発表論文、修士論文、博士論文)を読んでもらい、その研究の設計(組み立てられ方)についてのミニ・レポートも出してもらいます。このように、パターン・ランゲージによる研究についての文献を多く読み、提出物も多くあるということをよく理解した上で履修してください。
なお、2025年度春学期は、5月23日と7月4日が休講となり、その補講を補講日の6月6日(金)1・2限に行う予定です。補講日にも出席できることを確認し、しっかり予定に入れておいてください。
教科書指定の本のうち、『時を超えた建設の道』と『ともに生きることば』と『総合政策学の方法論的展開』の3冊を購入し、初回までに、『時を超えた建設の道』の最初から第12章の終わりまでと、『ともに生きることば』の最初からp.21まで、および、『総合政策学の方法論的展開』の第2章と巻頭の座談会を読んできたうえで、それらの本を初回に持ってきてください。
パターン・ランゲージは、もともとは建築デザインの分野で考案され、ソフトウェア開発の分野に応用され広まった「創造」支援の方法ですが、現在では、教育や組織活動、日常的実践、生き方など、「実践」の研究の方法としても用いられているものです。それらの研究は、大きな分類で言うならば、「質的研究」に位置付けられるものではあるが、従来の質的研究とは大きく異なる面(現象学の本質学的側面)を持っており、質的研究の方法論をそのまま適用することはできません。そのため、研究成果をまとめ学術的に発表する際には、自分たちの研究方法に対して自覚的になり、きちんと論を組み立て、示す必要があります。本講義では、その具体的方法についてともに探究し、最終的には自分の研究で実践できるようになることを目指します。
注意が必要なのは、科目名や授業各回のタイトルを見ると一般的な研究法を扱うように見えるかもしれませんが、実際には本講義はパターン・ランゲージを作成する研究に特化した内容のものだということです。読む文献や論文は、すべてパターン・ランゲージに関するものになり、注目したり議論したりするポイントもその観点でのものになります。パターン・ランゲージによる研究をしない学生の履修を妨げるものではありませんが、あくまでも、そのように極めて特化した内容の授業であることをよく理解した上で履修するようにしてください。
この講義では、授業外でたくさん文献を読んで、たくさん考えて、たくさん書くことが求められます。まず、初回までに指定されたパターン・ランゲージの専門書を購入して読んできてもらいます。毎週、授業の当日中に「ふりかえり」を書き、提出してもらうほか、事前課題と事後課題が出ます。また、これらに加えて、指定された論文(パターン・ランゲージを用いた研究のジャーナル論文、学会発表論文、修士論文、博士論文)を読んでもらい、その研究の設計(組み立てられ方)についてのミニ・レポートも出してもらいます。このように、パターン・ランゲージによる研究についての文献を多く読み、提出物も多くあるということをよく理解した上で履修してください。
なお、2025年度春学期は、5月23日と7月4日が休講となり、その補講を補講日の6月6日(金)1・2限に行う予定です。補講日にも出席できることを確認し、しっかり予定に入れておいてください。
教科書指定の本のうち、『時を超えた建設の道』と『ともに生きることば』と『総合政策学の方法論的展開』の3冊を購入し、初回までに、『時を超えた建設の道』の最初から第12章の終わりまでと、『ともに生きることば』の最初からp.21まで、および、『総合政策学の方法論的展開』の第2章と巻頭の座談会を読んできたうえで、それらの本を初回に持ってきてください。
準備学修(予習・復習等)
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授業の計画
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成績評価方法
ログインすると表示されます(要慶應ID)。
テキスト(教科書)
クリストファー・アレグザンダー, 『時を超えた建設の道』, 鹿島出版会, 1993.
金子 智紀, 井庭 崇, 『ともに生きることば:高齢者向けホームのケアと場づくりのヒント』, 丸善出版, 2022.
清水唯一朗, 桑原武夫 編, 『総合政策学の方法論的展開』, 慶應義塾大学出版会, 2023.
クリストファー・アレグザンダーほか, 『パタン・ランゲージ:環境設計の手引』, 鹿島出版会, 1984.
米盛 裕二, 『アブダクション: 仮説と発見の論理(新装版)』, 勁草書房, 2024.
伊丹 敬之, 『創造的論文の書き方』, 有斐閣, 2001.
小熊 英二, 『基礎からわかる 論文の書き方』, 講談社, 2022
金子 智紀, 井庭 崇, 『ともに生きることば:高齢者向けホームのケアと場づくりのヒント』, 丸善出版, 2022.
清水唯一朗, 桑原武夫 編, 『総合政策学の方法論的展開』, 慶應義塾大学出版会, 2023.
クリストファー・アレグザンダーほか, 『パタン・ランゲージ:環境設計の手引』, 鹿島出版会, 1984.
米盛 裕二, 『アブダクション: 仮説と発見の論理(新装版)』, 勁草書房, 2024.
伊丹 敬之, 『創造的論文の書き方』, 有斐閣, 2001.
小熊 英二, 『基礎からわかる 論文の書き方』, 講談社, 2022
参考書
井庭 崇, 長井 雅史, 『対話のことば:オープンダイアローグに学ぶ問題解消のための対話の心得』, 丸善出版, 2018.
井庭 崇 編著, 中埜 博, 江渡 浩一郎, 中西 泰人, 竹中 平蔵, 羽生田 栄一, 『パターン・ランゲージ: 創造的な未来をつくるための言語』, 慶應義塾大学出版会, 2013.
井庭 崇 編著, 鈴木 寛, 岩瀬 直樹, 今井 むつみ, 市川 力, 『クリエイティブ・ラーニング:創造社会の学びと教育』, 慶應義塾大学出版会, 2019.
バーバラ・ミント, 『考える技術・書く技術:問題解決力を伸ばすピラミッド原則』, ダイヤモンド社, 1999
井庭 崇 編著, 中埜 博, 江渡 浩一郎, 中西 泰人, 竹中 平蔵, 羽生田 栄一, 『パターン・ランゲージ: 創造的な未来をつくるための言語』, 慶應義塾大学出版会, 2013.
井庭 崇 編著, 鈴木 寛, 岩瀬 直樹, 今井 むつみ, 市川 力, 『クリエイティブ・ラーニング:創造社会の学びと教育』, 慶應義塾大学出版会, 2019.
バーバラ・ミント, 『考える技術・書く技術:問題解決力を伸ばすピラミッド原則』, ダイヤモンド社, 1999
担当教員から履修者へのコメント
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備考
●本講義では、教科書指定の本が7冊あり、線を引きながら読み、また適宜参照するので、各自購入してもらいます(総額約2万8千円くらいになります)。
●教科書指定の本のうち、『時を超えた建設の道』と『ともに生きることば』と『総合政策学の方法論的展開』の3冊を購入し、初回までに、『時を超えた建設の道』の最初から第12章の終わりまでと、『ともに生きることば』の最初からp.21まで、および、『総合政策学の方法論的展開』の第2章と巻頭の座談会を読んできたうえで、それらの本を初回に持ってきてください。
●教科書指定の本のうち、『時を超えた建設の道』と『ともに生きることば』と『総合政策学の方法論的展開』の3冊を購入し、初回までに、『時を超えた建設の道』の最初から第12章の終わりまでと、『ともに生きることば』の最初からp.21まで、および、『総合政策学の方法論的展開』の第2章と巻頭の座談会を読んできたうえで、それらの本を初回に持ってきてください。