慶應義塾大学 シラバス・時間割

研究会A

担当者名仰木 裕嗣
単位4
年度・学期2025 秋
曜日時限木4,5
キャンパス湘南藤沢
授業実施形態対面授業(主として対面授業)
登録番号38140
設置学部・研究科総合政策・環境情報学部
学年1, 2, 3, 4
分野研究プロジェクト科目研究会
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前提科目・推奨C2051 スポーツエンジニアリング/SPORTS ENGINEERING
C2050 身体運動解析/HUMAN MOVEMENT ANALYSIS
C2052 スポーツバイオメカニクス/SPORTS BIOMECHANICS
C2025 スポーツ科学/INTRODUCTION TO SPORTS SCIENCE
B6132 感覚の生理と心理/INTRODUCTION TO SENSORY PHYSIOLOGY AND PSYCHOLOGY
関連科目C2076 画像処理プログラミング/IMAGE PROCESSING PROGRAMMING
C2073 スマートデバイスプログラミング/PROGRAMMING ON MOBILE DEVICES
B3207 スポーツのデータサイエンス/DATA SCIENCE FOR SPORTS
C2077 グラフィックスプログラミング/GRAPHICS PROGRAMMING
その他推奨知識高校までの数学と物理は最低限復習しておくこと.
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開講場所SFC
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履修者制限の有無
選抜エントリーが必要な科目は、SOL-Aでエントリーしてください。
※CNSアカウントを所持している、総合政策学部、環境情報学部、政策・メディア研究科、看護医療学部、及び、健康マネジメント研究科以外の学生はシステムでエントリーできません。
K-Supportニュースに掲載の案内を確認してください。
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履修者制限詳細ログインすると表示されます(要慶應ID)。
受け入れ予定人数ログインすると表示されます(要慶應ID)。
課題提出タイプログインすると表示されます(要慶應ID)。
学生が利用する予定機材/ソフト等スポーツ3Dプリンティング班:Fusion360等,バイオメカニクス班:Mathematica,Jupyter Notebook, Jupyter Lab等,センサ・プログラミング班:Arduino, Raspberry Pi開発環境等
連絡先メールアドレスログインすると表示されます(要慶應ID)。
科目概要研究会の履修を通じて「卒業プロジェクト」に向けて、教員と学生が共に考えながら、多様な課題に取り組んでいく。SFC では「問題が与えられ、正解を教わる」のではなく「何が問題かを考え、解決方法を創出する」ことができる、「未来の先導者」を育成、輩出することを目指している。それを実践するための「研究会」は単なるゼミのような勉強グループではなく、企業との共同研究や官公庁からの委託研究など、先端的な研究活動が数多く行われている。それらに参加して実社会の問題に取り組むことによって高度な専門性を身につけ、自らの「未来創造の成果」として、また、自らが未来へ前進するときの「自分自身のプロポーザル」として、卒業プロジェクトを作成する。
K-Number FPE-CO-05003-311-59
科目設置学部・研究科FPE総合政策・環境情報学部
学科・専攻CO
科目主番号レベル0学部共通
大分類5研究プロジェクト科目
小分類00研究会
科目種別3選択科目
科目補足授業区分3演習
授業実施形態1対面授業(主として対面授業)
授業言語1日本語
学問分野59スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野

講義概要

スポーツをはじめとするヒトの運動の巧みさを研究するには身体運動の計測が必要です.またスポーツパフォーマンスの向上を目指す装置やシステムでも同様にヒトを測る,ということが必要です.この研究会では「ヒトを測る」ことに主眼をおいてスポーツをはじめとするヒトの運動のメカニズムを追求し,スポーツパフォーマンスの向上を支援する技術開発等へつながる研究を目指しています.スポーツを科学の視点で深く洞察したいと願う学生と一緒に学びます.
また,2005年以降研究室で取り組んでいる,障害者スポーツや障害者の自立支援についての技術開発についても研究テーマとして取り上げています.現在は,視覚障害者の触察をテーマにして様々な触察オブジェクトの提案を行っています.

授業科目の内容・目的・方法・到達目標

「なぜか?」,「どうやったら巧くなるのだ?」,というアスリートの疑問や,あるいはスポーツの観察者である我々の疑問は尽きることはありません.スポーツの「技」や「パフォーマンス」に潜む知について,とにかく知りたい,深く知りたい,解明したい,といった強い意欲をもつ学生と一緒になって,スポーツを科学や工学の視点から洞察する研究会を目指したいと思います.またスポーツにおける運動だけでなく,リハビリテーションにおけるヒトの運動解析,楽器演奏や職人の技能といったヒトがもつ高度な運動機能を研究対象にします.

実験を主体とする本来の研究スタイルを目指しますが,オンラインでの学びを機に,オンラインであればできること,オンラインでなければできないことがスポーツ科学の世界にもあることがわかってきたのも事実です.有志の勉強会などオンラインを活用した取り組みも進めます.

巷では様々な領域で,オンラインによる取り組みが模索されています.今学期の研究会では過去4年間に引き続き,各自・各グループが取り組むテーマに関連した話題について,「スポーツサイエンスカフェ」と題してオンラインでの一般公開することを目標にします.これを達成するために,各自もしくはグループで,以下のような設問をしてもらいます.

【事例1】アスリートへの科学的アドバイス:アスリートの疑問に応えるストーリー
(起)どうやったら速く泳げるのだろうか?
(承)速く泳ぐ人と,泳げない人とは何が違うのか?
(転)水の中での移動においての共通原理は何か?
(結)スイマーにそれを当てはめると結局どんなフォームが良いのか?

【事例2】 スポーツ科学・スポーツ工学における自分の研究紹介ストーリー
(起)スポーツ科学・スポーツ工学における,自らのテーマに至った動機やきっかけの再確認
(承)スポーツ科学における自らのテーマの意義の主張
(転)どのようにして研究に取り組めば解決できるのか?の方法論の提案(先行研究なども調査しつつ)
(結)自分の仮説が証明されたら,どのようなことが期待されるのか?(自分への期待,社会への期待)

各自のスポーツ科学に対する見識を深めることは,一つの具体的テーマを決めてそのテーマの意義と価値を考察することで達成できると思います.自分のオリジナルテーマを模索してスポーツ科学に貢献する研究を期待します.

研究会テーマ

(A) 3Dプリンティング技術のスポーツ・福祉・医療に向けた応用
(A)-1 3Dプリンターによるインソールの開発と性能評価
(A)-2 3Dプリンター製スポーツ用具によるパフォーマンス向上
(A)-3 (今学期からの最優先課題)3Dプリンターを使った,障害者自立支援のためのプロジェクト.初回授業で説明します.
ー>A班は,モノづくり基礎スキルを身につけるための課題を設けます.

(B) リンクセグメントモデル・粘弾性モデル等によるヒトや動物の運動解析
(B)-1  競走馬と騎手のインタラクションに関する力学解析
(B)-2  陸上・体操・ダンス等におけるスキルに関する力学解析
(B)-3 リハビリテーションにおける運動解析
ー>B班は運動解析スキルを身につけるために,計測スキル課題(高速度カメラ,モーションキャプチャ,3次元映像解析),解析スキル課題(運動方程式導出,運動学・運動力学問題計算)を設けます
(B)-4 スポーツ音響研究.スポーツにおける音とパフォーマンスとの関係

(C) スポーツおよびリハビリテーションの遠隔コーチングに関する技術開発
(C)-1 卓球ラケットセンサーを用いた卓球の遠隔コーチング
(C)-2 インターネットスターターピストルを用いた遠隔スポーツ
(C)-3 スポーツにおけるSTEAM教育
(C)-4 視覚障害者の触察に関わるアイテムの
ー>C班は慣性センサによる時系列データの解析課題を設けます.

研究会・来期の研究プロジェクトテーマ予定

未定

能動的学修形式説明

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準備学修(予習・復習等)

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授業の計画

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成績評価方法

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テキスト(教科書)

兵頭俊夫 ,考える力学 第2版,学術図書出版社

参考書

(必読書)中谷宇吉郎,科学の方法,岩波書店, 1958
(必読書)山田憲政,トップアスリートの動きは何が違うのか: スポーツ科学でわかる一流選手の秘密,化学同人, 2011.
(参考書)小林一敏,スポーツの達人になる方法,オーム社,1999.
(参考書)太田憲,仰木裕嗣,木村広,廣津信義,スポーツデータ,共立出版, 2005
(参考書)ロゲルギスト,物理の散歩道 新装版,岩波書店, 2009

担当教員から履修者へのコメント

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