慶應義塾大学 シラバス・時間割

研究会B(1)

担当者名馬場 わかな
単位2
年度・学期2025 秋
曜日時限月4
キャンパス湘南藤沢
授業実施形態対面授業(主として対面授業)
登録番号25143
設置学部・研究科総合政策・環境情報学部
学年1, 2, 3, 4
分野研究プロジェクト科目研究会
評語タイプログインすると表示されます(要慶應ID)。
開講場所SFC
履修条件ログインすると表示されます(要慶應ID)。
履修者制限の有無
選抜エントリーが必要な科目は、SOL-Aでエントリーしてください。
※CNSアカウントを所持している、総合政策学部、環境情報学部、政策・メディア研究科、看護医療学部、及び、健康マネジメント研究科以外の学生はシステムでエントリーできません。
K-Supportニュースに掲載の案内を確認してください。
ログインすると表示されます(要慶應ID)。
選抜方法ログインすると表示されます(要慶應ID)。
履修者制限詳細ログインすると表示されます(要慶應ID)。
受け入れ予定人数ログインすると表示されます(要慶應ID)。
課題提出タイプログインすると表示されます(要慶應ID)。
学生が利用する予定機材/ソフト等Zoom
連絡先メールアドレスログインすると表示されます(要慶應ID)。
科目概要研究会の履修を通じて「卒業プロジェクト」に向けて、教員と学生が共に考えながら、多様な課題に取り組んでいく。SFC では「問題が与えられ、正解を教わる」のではなく「何が問題かを考え、解決方法を創出する」ことができる、「未来の先導者」を育成、輩出することを目指している。それを実践するための「研究会」は単なるゼミのような勉強グループではなく、企業との共同研究や官公庁からの委託研究など、先端的な研究活動が数多く行われている。それらに参加して実社会の問題に取り組むことによって高度な専門性を身につけ、自らの「未来創造の成果」として、また、自らが未来へ前進するときの「自分自身のプロポーザル」として、卒業プロジェクトを作成する。
K-Number FPE-CO-05003-311-86
科目設置学部・研究科FPE総合政策・環境情報学部
学科・専攻CO
科目主番号レベル0学部共通
大分類5研究プロジェクト科目
小分類00研究会
科目種別3選択科目
科目補足授業区分3演習
授業実施形態1対面授業(主として対面授業)
授業言語1日本語
学問分野86総合・複合領域(社会科学系)

講義概要

日本では近年、ワンオペ育児・家事やイクメン、働き方改革といった、家族の生産・再生産機能に関連する諸問題やその解決方法がさかんに議論されています。こういったさまざまな言説が生まれる背景として、「男は仕事、女は家庭」という性別役割分業がいまなお根強く残っていることが挙げられますが、そもそもこの性別役割分業はいつ、どのようにして生まれたのでしょうか。また、この性別役割分業に基づく家族形態を「近代家族」と呼びますが、「近代家族」は制度・政策―社会保険や労働政策、家族政策など―、人々の行動規範や実際の生活にどのような影響を与えたのでしょうか。
本研究会は、少子化やグローバル化といった問題とも絡めながら、これらの問いへの答えを主に歴史学や社会学の分析の方法によってともに探求したいと考えている学生を対象とする研究会です。

授業科目の内容・目的・方法・到達目標

日本では近年、ワンオペ育児・家事やイクメン、働き方改革といった、家族の生産・再生産機能に関連する諸問題やその解決方法がさかんに議論されています。こういったさまざまな言説が生まれる背景として、「男は仕事、女は家庭」という性別役割分業がいまなお根強く残っていることが挙げられますが、そもそもこの性別役割分業はいつ、どのようにして生まれたのでしょうか。また、この性別役割分業に基づく家族形態を「近代家族」と呼びますが、「近代家族」は制度・政策―社会保険や労働政策、家族政策など―、人々の行動規範や実際の生活にどのような影響を与えたのでしょうか。
本研究会は、少子化やグローバル化といった問題とも絡めながら、これらの問いへの答えを主に歴史学や社会学の分析の方法によってともに探求したいと考えている学生を対象とする研究会です。毎回の研究会は、専門文献の輪読や紹介、全体でのディスカッション、担当者のコメントを中心に進めます。
2018年度春学期は明治期〜昭和戦前期の「主婦」をテーマとする文献、2018年度秋学期は昭和戦後期〜平成期の家族をテーマとする文献、2019年春学期は変容する家族について、都市という環境に着目して、あるいは東アジア諸国と比較して分析した文献、2019年度秋学期は「家族のための総合政策」と題されたシリーズ(市民社会と家族政策の関係、ワーク・ライフ・バランス、家族内の虐待・暴力と貧困などがテーマ)、2020年度春学期は社会政策学会誌やシリーズ『家族研究の最前線』(比較家族史学会監修)、2020年度秋学期はミネルヴァ書房「福祉+α」シリーズ(『福祉と労働・雇用』『貧困』)に所収されている論文や家族社会学の導入書、2021年度春学期は家族社会学の導入書に加え、家族と仕事、家族と教育をテーマにした文献、2021年度秋学期は福祉社会学や心理学、ネットワーク論に関する文献、2022年度春学期はライフコースやジェンダーの観点や諸外国との比較から家族というテーマにアプローチした文献、2022年度秋学期は家族政策やジェンダー秩序に関する文献、2023年度春学期は働く母親と社会階層の関係、家族規範によって生きづらさを感じる子ども、男性育休の取得を阻む職場の雰囲気をテーマとする文献、2023年度秋学期はシングルマザーの貧困、男性の働き方、フェムテック、生とケアを包摂する社会理論に関する文献、2024年度春学期は父親の子育てや母親による「家庭教育」、性教育、フェミニズム理論に関する文献、2024年度秋学期は子育てや恋愛、ジェンダー視点でとらえた災害に関する文献、2025年度春学期はケアの倫理や女性のキャリア、承認不安などに関する文献を重点的に扱いました。今学期は、ケアの責任やコミュニティの役割に関する文献を輪読しながら、家族やジェンダーというテーマについて、福祉、労働、教育などの視角からアプローチしつつ、各自の研究テーマを掘り下げていきます。

研究会テーマ

近代家族を再考する

研究会・来期の研究プロジェクトテーマ予定

基本的に同じテーマ(研究会で輪読する文献は異なる)で継続する予定ですが、継続履修を希望する学生が多い場合は、彼らの研究テーマや関心領域にフォーカスします。

能動的学修形式説明

ログインすると表示されます(要慶應ID)。

準備学修(予習・復習等)

ログインすると表示されます(要慶應ID)。

授業の計画

ログインすると表示されます(要慶應ID)。

成績評価方法

ログインすると表示されます(要慶應ID)。

テキスト(教科書)

履修者の研究したい/関心を持っているテーマに応じて、担当者が複数提示し、相談しながら決定しますが、いまのところ以下の文献を予定しています。
<輪読(予定)文献>
畑本裕介・木下武徳(著). これからの福祉政策―ローカルの視点から考える. 有斐閣, 2024, 344p.
https://www.yuhikaku.co.jp/books/detail/9784641200128
宮本太郎(編著). 転げ落ちない社会―困窮と孤立をふせぐ制度戦略. 勁草書房, 2017, 384p.
https://www.keisoshobo.co.jp/book/b313360.html
宮本太郎(編著). 子どもが消えゆく国の転換. 勁草書房, 2025, 256p.
https://www.keisoshobo.co.jp/book/b10135250.html
山根純佳(著). なぜ女性はケア労働をするのか(電子版)―性別分業の再生産を超えて. 勁草書房, 2021, 340p.
https://www.keisoshobo.co.jp/book/b594586.html
山根純佳・平山亮(著). ケアする私の「しんどい」は、どこからくるのか―見えないケア責任を語る言葉を紡ぐために. 勁草書房, 2025, 288p.
https://www.keisoshobo.co.jp/book/b10136268.html
祐成保志・武田俊輔(編). コミュニティの社会学―「コミュニティ」のダイナミズムをとらえるために. 有斐閣, 2023, 276p.
https://www.yuhikaku.co.jp/books/detail/9784641174948

担当教員から履修者へのコメント

ログインすると表示されます(要慶應ID)。