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研究会B(1)
担当者名 | 宮代 康丈 |
---|---|
単位 | 2 |
年度・学期 | 2025 秋 |
曜日時限 | 金4 |
キャンパス | 湘南藤沢 |
授業実施形態 | 対面授業(主として対面授業) |
登録番号 | 09125 |
設置学部・研究科 | 総合政策・環境情報学部 |
学年 | 1, 2, 3, 4 |
分野 | 研究プロジェクト科目研究会 |
評語タイプ | ログインすると表示されます(要慶應ID)。 |
前提科目・推奨 | C1147 政治哲学(近代)/MODERN POLITICAL PHILOSOPHY C1148 政治哲学(現代)/CONTEMPORARY POLITICAL PHILOSOPHY |
授業URL | ログインすると表示されます(要慶應ID)。 |
開講場所 | SFC |
履修条件 | ログインすると表示されます(要慶應ID)。 |
履修者制限の有無 選抜エントリーが必要な科目は、SOL-Aでエントリーしてください。 ※CNSアカウントを所持している、総合政策学部、環境情報学部、政策・メディア研究科、看護医療学部、及び、健康マネジメント研究科以外の学生はシステムでエントリーできません。 K-Supportニュースに掲載の案内を確認してください。 | ログインすると表示されます(要慶應ID)。 |
選抜方法 | ログインすると表示されます(要慶應ID)。 |
履修者制限詳細 | ログインすると表示されます(要慶應ID)。 |
受け入れ予定人数 | ログインすると表示されます(要慶應ID)。 |
課題提出タイプ | ログインすると表示されます(要慶應ID)。 |
連絡先メールアドレス | ログインすると表示されます(要慶應ID)。 |
科目概要 | 研究会の履修を通じて「卒業プロジェクト」に向けて、教員と学生が共に考えながら、多様な課題に取り組んでいく。SFC では「問題が与えられ、正解を教わる」のではなく「何が問題かを考え、解決方法を創出する」ことができる、「未来の先導者」を育成、輩出することを目指している。それを実践するための「研究会」は単なるゼミのような勉強グループではなく、企業との共同研究や官公庁からの委託研究など、先端的な研究活動が数多く行われている。それらに参加して実社会の問題に取り組むことによって高度な専門性を身につけ、自らの「未来創造の成果」として、また、自らが未来へ前進するときの「自分自身のプロポーザル」として、卒業プロジェクトを作成する。 |
K-Number | FPE-CO-05003-211-01 |
科目設置 | 学部・研究科 | FPE | 総合政策・環境情報学部 |
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学科・専攻 | CO | ||
科目主番号 | レベル | 0 | 学部共通 |
大分類 | 5 | 研究プロジェクト科目 | |
小分類 | 00 | 研究会 | |
科目種別 | 3 | 選択科目 | |
科目補足 | 授業区分 | 2 | 講義 |
授業実施形態 | 1 | 対面授業(主として対面授業) | |
授業言語 | 1 | 日本語 | |
学問分野 | 01 | 思想、芸術およびその関連分野 |
講義概要
宮代研究室は政治哲学と倫理学を中心のテーマとして扱います。政治哲学や倫理学に固有の問題は一般に、「どうなっているか」ということよりも、「どうあるべきか」ということに関わります。たとえば政治哲学では、古代ギリシャ以来、ごく簡単に言うと、「もっともすぐれた政治体制は何か」、すなわち「最善の体制は何か」ということが議論の中心にありました。政治哲学は、「これこれの政治体制は実際どのようになっているか」という事実に関する問いだけでなく、「そもそも政治体制はどうあるべきか」という問い、つまり「規範的」と形容される問いを扱います。本研究室では、こうした規範理論としての政治哲学や倫理学で議論されている問題群を取り上げ、考察します。
研究会B型(1)は、政治哲学と倫理学への導入を目的とし、それらの基本的な考え方を身に着けられるような文献を読み進めます。研究会B型(2)は、現代の政治哲学や倫理学で議論されている特定の問題について、個人研究や卒業プロジェクトを進めたい学生を対象にします。
研究会B型(1)は、政治哲学と倫理学への導入を目的とし、それらの基本的な考え方を身に着けられるような文献を読み進めます。研究会B型(2)は、現代の政治哲学や倫理学で議論されている特定の問題について、個人研究や卒業プロジェクトを進めたい学生を対象にします。
授業科目の内容・目的・方法・到達目標
民主主義の哲学(9):人間主義(ヒューマニズム)
2025年度秋学期の研究会B型(1)では、人間主義(ヒューマニズム)に焦点を当てて、近代における政治や倫理の問題を考察します。
人間主義とは何か。哲学史・思想史の知識を正確に踏まえたうえでこの問いに答えることは、思いのほか容易ではありません。その一方で、人間主義に対する批判は数多くあります。哲学・倫理学の分野においてだけでなく、技術や政治、環境など、他の分野においても、反人間主義(アンチヒューマニズム)やポスト人間主義(ポストヒューマニズム)を訴える思潮は数多くあります。しかしながら、人間主義の核心にある理念を捉えていない批判は、結局のところ藁人形論法に堕してしまいます。改めて、人間主義とは何か。この問いに対する答えを、今期の研究会では、ツヴェタン・トドロフ『未完の菜園:フランスにおける人間主義の思想』(原著1998)の読解を通して探ります。
トドロフは、保守主義・科学主義・個人主義との対比によって、人間主義の三つの原理(普遍性、目的性、自律性)を浮かび上がらせます。これらの三原理が意味するのは、「人間という種のすべての構成員に等しい尊厳を認識させ、私の行為の最終日的として私以外の個々の人間存在を高く掲げ、[…]強制されて達成する行為よりも、自由に選ぶ行為のほうを好ましいものにする」ということだとトドロフは主張します。ところが、このような人間主義は、「人間を〈信じる〉」とか「人間の賛歌を歌う」とかといったことではないともトドロフは付言します。むしろ、「人間が必ずしも善ではないということ、最悪のことさえしかねないということ」を承知しているのが人間主義者であると指摘します。検討範囲が近代以降のフランスの思想家たちであるという限定はありますけれども、トドロフは人間主義の中心的発想を明確に析出していると言ってよいでしょう。
今期の研究会では、この『未完の菜園』の読解・議論を通して、近代以降の人間主義の問題を検討します。
2025年度秋学期の研究会B型(1)では、人間主義(ヒューマニズム)に焦点を当てて、近代における政治や倫理の問題を考察します。
人間主義とは何か。哲学史・思想史の知識を正確に踏まえたうえでこの問いに答えることは、思いのほか容易ではありません。その一方で、人間主義に対する批判は数多くあります。哲学・倫理学の分野においてだけでなく、技術や政治、環境など、他の分野においても、反人間主義(アンチヒューマニズム)やポスト人間主義(ポストヒューマニズム)を訴える思潮は数多くあります。しかしながら、人間主義の核心にある理念を捉えていない批判は、結局のところ藁人形論法に堕してしまいます。改めて、人間主義とは何か。この問いに対する答えを、今期の研究会では、ツヴェタン・トドロフ『未完の菜園:フランスにおける人間主義の思想』(原著1998)の読解を通して探ります。
トドロフは、保守主義・科学主義・個人主義との対比によって、人間主義の三つの原理(普遍性、目的性、自律性)を浮かび上がらせます。これらの三原理が意味するのは、「人間という種のすべての構成員に等しい尊厳を認識させ、私の行為の最終日的として私以外の個々の人間存在を高く掲げ、[…]強制されて達成する行為よりも、自由に選ぶ行為のほうを好ましいものにする」ということだとトドロフは主張します。ところが、このような人間主義は、「人間を〈信じる〉」とか「人間の賛歌を歌う」とかといったことではないともトドロフは付言します。むしろ、「人間が必ずしも善ではないということ、最悪のことさえしかねないということ」を承知しているのが人間主義者であると指摘します。検討範囲が近代以降のフランスの思想家たちであるという限定はありますけれども、トドロフは人間主義の中心的発想を明確に析出していると言ってよいでしょう。
今期の研究会では、この『未完の菜園』の読解・議論を通して、近代以降の人間主義の問題を検討します。
研究会テーマ
宮代研究室は政治哲学と倫理学を中心のテーマとして扱います。政治哲学や倫理学に固有の問題は一般に、「どうなっているか」ということよりも、「どうあるべきか」ということに関わります。たとえば政治哲学では、古代ギリシャ以来、ごく簡単に言うと、「もっともすぐれた政治体制は何か」、すなわち「最善の体制は何か」ということが議論の中心にありました。政治哲学は、「これこれの政治体制は実際どのようになっているか」という事実に関する問いだけでなく、「そもそも政治体制はどうあるべきか」という問い、つまり「規範的」と形容される問いを扱います。本研究室では、こうした規範理論としての政治哲学や倫理学で議論されている問題群を取り上げ、考察します。
研究会B型(1)は、政治哲学と倫理学への導入を目的とし、それらの基本的な考え方を身に着けられるような文献を読み進めます。研究会B型(2)は、現代の政治哲学や倫理学で議論されている特定の問題について、個人研究や卒業プロジェクトを進めたい学生を対象にします。
研究会B型(1)は、政治哲学と倫理学への導入を目的とし、それらの基本的な考え方を身に着けられるような文献を読み進めます。研究会B型(2)は、現代の政治哲学や倫理学で議論されている特定の問題について、個人研究や卒業プロジェクトを進めたい学生を対象にします。
研究会・来期の研究プロジェクトテーマ予定
民主主義の哲学(10)
準備学修(予習・復習等)
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授業の計画
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成績評価方法
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テキスト(教科書)
ツヴェタン・トドロフ『未完の菜園――フランスにおける人間主義の思想』内藤雅文訳(法政大学出版局, 2002)
※研究会では上記の邦訳を用います。研究会の履修を許可された場合は、各自入手してください。なお、原著は次のものです。Tzvetan Todorov, Le jardin imparfait: la pensée humaniste en France (B. Grasset, 1998). 英訳として次のものがあります。Tzvetan Todorov, Imperfect Garden: The Legacy of Humanism, translated by (Princeton University Press, 2002).
※研究会では上記の邦訳を用います。研究会の履修を許可された場合は、各自入手してください。なお、原著は次のものです。Tzvetan Todorov, Le jardin imparfait: la pensée humaniste en France (B. Grasset, 1998). 英訳として次のものがあります。Tzvetan Todorov, Imperfect Garden: The Legacy of Humanism, translated by (Princeton University Press, 2002).
備考
この研究会は時間延長もありえますから、金曜日5限はスケジュールを空けておく必要があります。
輪読は、あらかじめグループ単位でレジュメの作成や論点の整理を行ない、その成果を授業内で発表するという形で進めます。授業時間以外にも準備のためにそれなりの時間を割かなければなりません。
学期末には、合宿での口頭発表に加えて、小論文の作成が課されます。
輪読は、あらかじめグループ単位でレジュメの作成や論点の整理を行ない、その成果を授業内で発表するという形で進めます。授業時間以外にも準備のためにそれなりの時間を割かなければなりません。
学期末には、合宿での口頭発表に加えて、小論文の作成が課されます。