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自由研究セミナー
サブタイトル | 経済学部生のためのWord/Excelによる情報処理再入門 |
---|---|
担当者名 | 赤林 由雄 |
単位 | 2 |
年度・学期 | 2015 春 |
曜日時限 | 火3 |
キャンパス | 日吉 |
登録番号 | 00796 |
設置学部・研究科 | 経済学部 |
設置学科・専攻 | 経済学科 タイプA・B |
学年 | 1, 2 |
分野 | 総合教育科目選択必修(Ⅲ系)Ⅲ系 総合・関連系(自由研究セミナー) |
備考 | 少人数セミナー形式授業科目 |
授業科目の内容・目的・方法・到達目標
諸君が大学において研究を進めていくにあたっては、さまざまな形の情報を処理していかなければならない。たとえばさまざまな統計からデータを引っ張ってきたり、さまざまな情報を収集・検索したり、計算をしたり、グラフを描いたり、文献の整理をしたり、大量の文章を書いたり、編集したりする必要がでてくるだろう。しかし扱うべき情報が膨大な場合、できるだけ効率よくおこなっていかなければ、時間はいくらあってもたりなくなる。手と電卓と鉛筆と定規と紙のカードだけで対処しようとしたら日が暮れてしまう。コンピュータはそのような情報処理をおこなうための強力なツールの一つである。
経済学部における経済学・統計学・数学・専門科目などの講義においてもこれらのツールを活用することが求められることは言うまでもない。
また研究の過程において、ネットワークを通じたさまざまな形での情報の受発信をしなければならない局面が発生する。ここで諸君はネットワークを介して(極端に言えば)全世界と対峙することになるわけだが、さまざまな危険から我が身を守らなければならなくなることは覚悟しなければならない。と同時に自らが無意識のうちに加害者とならないように常に心がける必要もある。
経済学部の情報処理科目は、今後、諸君が経済学部で研究や情報の受発信をするために必要となるようなさまざまな情報処理の知識を修得することを目的として設置されている。
その情報処理科目の中に、2012年度まで「情報処理I(Windows入門)」が設置されていた。コンピュータを使った情報処理の第一歩、すなわちWindows搭載のパーソナル・コンピュータ上での文書処理(作成・編集・加工など)・データ処理(計算・グラフの作成など)・情報の受発信(Eメール・WWWなど)の方法、ネットワーク社会の中で自らを守り、加害者にならないための基礎知識についての講義と演習、というのがその内容である。その科目が設置されなくなる、というのは、高校で「情報」科目が必修となっている今、多くの学生にとっては、教えられるまでもなく、その内容を理解している、というのが経済学部の判断だったのだろう。
しかし、過去、いろいろな学生に接してきたが、本当に学生がPCを使いこなせているのか、といえば、かなり怪しいと考えている。WordやExcelは、直観的に使ったとしてもなんとか使える。しかし勘所を押さえた使い方をしないと、いつまでたってもバリバリ使えるようにはならないのである。Windows入門という導入科目はなくなってしまったのだが、そういう知識を身につける必要はあるのではないか、と私は考えている。
私の授業の目標は「短期間でバリバリ使えるようになる」ことである。しかし本当に使えるようになるのは実はそう容易なことではない。この講義が行われるのはあくまで大学である。街のいわゆる「パソコンスクール」のようにインストラクターがマンツーマンでついて手取り足取り教えたりはしない。半期のたった14回しかない講義で諸君はさまざまなことを修得しなければならないのである。もちろんソフトのすべての機能について講義の時間内に触れるわけにはいかないのだ。
そのような制約の下で「使える」ようになるために、この授業ではどうするのか。もちろん授業中には概略を説明するだけである。あとは各自で参考書やソフトのヘルプなどを読みながら自分で考え、悩み、苦しみながら大量の演習を授業時間外にこなしてもらうことになる。また、そういうプロセスを経なければまともに使えるようにはならないというのが永年にわたる経験の示すところであり、それが私の信念でもある。くどいようだが、ここは大学であり、諸君は大学生である。教えてもらわなければわからないとか、習った範囲以外の演習はこなせない、というのではあまりにも情けない。示唆をうけたら自分で調べてやってみる。いろいろ自分なりに工夫してみる。これが使えるようになる唯一無二の道である(と私は信じている)。
これまで私の授業は学生からはきびしいという評価を受けてきている。それは「簡単にはできない課題」が毎回のように出される(と学生は感じるらしい。実は3回に2回の割合なのだが)からである。しかし簡単に答えがでるようなものをやってみたところで「使える」ようにはならないし、つまらないだけである。自分の頭で考えぬき、試行錯誤を繰り返したうえでクリアできてこそおもしろいのではないか、と私は思う。そしてそれらの課題はあとあと必ず直面するような問題に役立つものを厳選してある。諸君を虐めるために無駄にきびしくしているわけではない。
しかしながらこのやり方になじむ学生はそう多くない。だが受講してみて本当に使えるようになったという学生も少なからずいることも確かである。経験者にとってもよい復習となるだけでなく、新たな技巧や知識の修得の機会となるだろう。とはいうものの、やることはWordやExcelを使ったものに限られるわけであるし、初心者の少し上をターゲットとした講義であるから、WordとExcelについてある程度の知識がある学生にとっては既知のことばかり教えられることになる可能性もある。そういったことを承知の上で履修してほしい。
経済学部における経済学・統計学・数学・専門科目などの講義においてもこれらのツールを活用することが求められることは言うまでもない。
また研究の過程において、ネットワークを通じたさまざまな形での情報の受発信をしなければならない局面が発生する。ここで諸君はネットワークを介して(極端に言えば)全世界と対峙することになるわけだが、さまざまな危険から我が身を守らなければならなくなることは覚悟しなければならない。と同時に自らが無意識のうちに加害者とならないように常に心がける必要もある。
経済学部の情報処理科目は、今後、諸君が経済学部で研究や情報の受発信をするために必要となるようなさまざまな情報処理の知識を修得することを目的として設置されている。
その情報処理科目の中に、2012年度まで「情報処理I(Windows入門)」が設置されていた。コンピュータを使った情報処理の第一歩、すなわちWindows搭載のパーソナル・コンピュータ上での文書処理(作成・編集・加工など)・データ処理(計算・グラフの作成など)・情報の受発信(Eメール・WWWなど)の方法、ネットワーク社会の中で自らを守り、加害者にならないための基礎知識についての講義と演習、というのがその内容である。その科目が設置されなくなる、というのは、高校で「情報」科目が必修となっている今、多くの学生にとっては、教えられるまでもなく、その内容を理解している、というのが経済学部の判断だったのだろう。
しかし、過去、いろいろな学生に接してきたが、本当に学生がPCを使いこなせているのか、といえば、かなり怪しいと考えている。WordやExcelは、直観的に使ったとしてもなんとか使える。しかし勘所を押さえた使い方をしないと、いつまでたってもバリバリ使えるようにはならないのである。Windows入門という導入科目はなくなってしまったのだが、そういう知識を身につける必要はあるのではないか、と私は考えている。
私の授業の目標は「短期間でバリバリ使えるようになる」ことである。しかし本当に使えるようになるのは実はそう容易なことではない。この講義が行われるのはあくまで大学である。街のいわゆる「パソコンスクール」のようにインストラクターがマンツーマンでついて手取り足取り教えたりはしない。半期のたった14回しかない講義で諸君はさまざまなことを修得しなければならないのである。もちろんソフトのすべての機能について講義の時間内に触れるわけにはいかないのだ。
そのような制約の下で「使える」ようになるために、この授業ではどうするのか。もちろん授業中には概略を説明するだけである。あとは各自で参考書やソフトのヘルプなどを読みながら自分で考え、悩み、苦しみながら大量の演習を授業時間外にこなしてもらうことになる。また、そういうプロセスを経なければまともに使えるようにはならないというのが永年にわたる経験の示すところであり、それが私の信念でもある。くどいようだが、ここは大学であり、諸君は大学生である。教えてもらわなければわからないとか、習った範囲以外の演習はこなせない、というのではあまりにも情けない。示唆をうけたら自分で調べてやってみる。いろいろ自分なりに工夫してみる。これが使えるようになる唯一無二の道である(と私は信じている)。
これまで私の授業は学生からはきびしいという評価を受けてきている。それは「簡単にはできない課題」が毎回のように出される(と学生は感じるらしい。実は3回に2回の割合なのだが)からである。しかし簡単に答えがでるようなものをやってみたところで「使える」ようにはならないし、つまらないだけである。自分の頭で考えぬき、試行錯誤を繰り返したうえでクリアできてこそおもしろいのではないか、と私は思う。そしてそれらの課題はあとあと必ず直面するような問題に役立つものを厳選してある。諸君を虐めるために無駄にきびしくしているわけではない。
しかしながらこのやり方になじむ学生はそう多くない。だが受講してみて本当に使えるようになったという学生も少なからずいることも確かである。経験者にとってもよい復習となるだけでなく、新たな技巧や知識の修得の機会となるだろう。とはいうものの、やることはWordやExcelを使ったものに限られるわけであるし、初心者の少し上をターゲットとした講義であるから、WordとExcelについてある程度の知識がある学生にとっては既知のことばかり教えられることになる可能性もある。そういったことを承知の上で履修してほしい。
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